私たち 南大東 Dongosabows

私たち 南大東 Dongosabows

私たちは南大東Dongosabows(ドンゴサボウズ)です。
意味はまたおいおいお話します。

南大東 島まるごとミュージアムを推し進めるために集まった
“ダイトンチュ”(大東人)です。


南大東島。
ぽつんと大東海嶺の頂として北大東島とともに
太平洋の海上にわずかに顔を出した島。


台風観測の最前線として日本中に名前は知れ渡っている。
でも、実際どこにあるのか、どんな所かは、
沖縄の人でもほとんど知らない。


沖縄本島の300kmあまり東で、
宮崎の南650kmぐらいにあります。

周りは4000mぐらいの深海に囲まれ、
北西には6000mを超える海溝が 口をあけています。


赤道あたりで生まれて、
フィリピン海プレートに乗ってここまで流れてきました。

長い時間をかけて出来上がった隆起さんご礁で、
お盆のように海側の縁が盛り上がった平べったい島です。

海岸は入り江もなく砂浜もない断崖絶壁に囲まれ、
8km離れた北大東島の間でも水深が1600mあります。


もともと無人島でした。

100年あまり前に、八丈島出身の玉置半右衛門の一行が
開拓に成功して、さとうきびの島として繁栄して来ました。


八丈・小笠原文化と琉球文化が交差して
独特の大東文化が出来上がり、
自然から見ても文化から見ても
興味深いことばかりがあふれています。

●ユーラシア大陸とオセアニア大陸を結ぶ渡り鳥の中継地である、

日本最大のカルスト湖沼群。沖縄県で最大の池、「大池」。


●世界でここにしか居ない美しいコウモリの「ダイトウオオコウモリ」。


●南大東の幕林の頂点の「ダイトウコノハズク」。


●東洋一美しい鍾乳洞の「星野洞」。


●小さいが褐色でめずらしい生態を見せる「ダイトウヒラタクワガタ」。


●深い島の周りで育つ、赤身が非常に美味い「大東まぐろ」。

●焼いても、揚げても、御汁でも、刺身でもおいしい「ナワキリ」。

何をとっても来た者の心を揺さぶるものばかりで、
一度来たら離れられなくなります。


“南大東 島まるごとミュージアム”というのがあります。


島全体が博物館で、
このすばらしい南大東島の自然と文化を、
訪れた人たちが実際に自分の足で踏み込んで、
自分の手で触れて感じてもらいたい。


そしていかにこの素晴らしい財産を守り続けるか。

島の人たちはもともと開拓民。

人をびっくりさせたり喜ばせたりするのが大好き!

フロンティアスピリッツの血が騒ぐのです。

島の博物館員として訪れた人たちをびっくりさせようと現在勉強中です。


そのために島のちょうど真ん中に
“南大東 島まるごと館”があります。

ここには毎日のように、島で起きる自然の営みや、
島でがんばる人たちの喜びの姿が集まってきます。

南大東島を訪れた人は、まずここで情報を集めて島中に飛び出して行く。

これが“南大東 島まるごとミュージアム構想”です。


南大東のサトウキビを使って、純国産の無添加ラム酒を作る。

“まさにフロティアスピリッツ”。

南大東Dongosabows。
これに協力しない手はない。


東 和明


Profile

■東 和明 (ひがし かずあき)

昭和36年生まれ。東京都出身。
子供の時から南大東島出身の母や親戚に囲まれて、夢のような楽園のお伽話の中で育った。
テレビや映画の舞台美術を経て、都会に疲れて先祖の墓参りに南大東島に渡ってから島を離れない“どんご”。

2004年9月19日